その8 折角なのでその他の映画についても(3)

その他、番外編。

 

「洲崎パラダイス 赤信号」 監督:川島雄三

「こころ」 監督:市川崑

 

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どちらも比較的最近、動画サイトで観た。「洲崎パラダイス 赤信号」は元々は以前仕事で通っていたお宅が江東区の旧洲崎町の近くにあり、そのことから洲崎町について調べていた時期に知った映画だ。ジャンルのよく分からない不思議な挿入曲がいい。

 

「こころ」は言うまでもなく夏目漱石の名作。元々漱石のこの作品が好きで、これもたまたま動画サイトで見つけたのだが先生の妻役の女優が偶然にも「洲崎パラダイス」主演の新珠三千代さんであった。一方は水商売の女性、一方は貞淑な妻と対照的な役を演じているのが面白い。また「こころ」で自死してしまう生真面目な学生K役の三橋達也さんが「洲崎」では新珠さんに翻弄される優柔不断な連れを演じているのも面白い。この2作で新珠さんのファンになった。

 

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以下さらに番外。渋谷の劇場で観たルイス・ブニュエル監督メキシコ版嵐が丘(メキシコの荒地の風景が意外にも原作のイメージに合う)。タルコフスキーによる古典SF映画惑星ソラリス(VHSで)。その他にG.マルケスの小説を映画化した予告された殺人の記録(VHS)はもう一度観たい。単館上映時に観に行った「マルメロの陽光」はほとんどドキュメンタリーで時間も長く、正直なところ退屈であったが何故か忘れられない。三軒茶屋の古い映画館で観たスティーヴン・ソダーバーグ監督KAFKA 迷宮の悪夢

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突然カラーになる後半部は陳腐なホラーでがっかりしたのだが、モノクロの前半はプラハの風景が美しく、カフカ役の俳優もよく、前半部分だけのためにDVDを購入してもよいと思うほど。

 

レンタルVHSではかつて沈没した豪華客船内でクルーや乗客が生存しており(海水から酸素を抽出する装置を開発したらしい)階級社会化しているというシリアスだが珍作「ゴライアス号の奇跡」(レンタル店に上下巻の上巻しか在庫がなく結末が分からない!)イザベル・アジャーニがエミリ・ブロンテを演じる「ブロンテ姉妹」ガープの世界ホテル・ニューハンプシャーは小説の方がよかった。トゥルーマン・ショーも面白かったがこれは筒井さんの小説が元のネタなのではないかと思った。「フィツカラルド」は話の内容がさっぱりわからなかったので記憶に残っているというありさまだ(Amazonのレビューでは軒並み高評価だが前半が退屈らしい。多分自分もそこで断念した)。レンタルで観た作品はまだあるが思い出せないのでここまでにする(当時の日記には記録してある)。

 

こう振り返ってみると、少し前まで上映されていたアメリカの詩人エミリ・ディキンスンの映画(「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」)も新百合ヶ丘の映画館で上映していたので、観に行っておくべきであった。

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「私の人生は終わる前に二度終わっている」─── 

 

           

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ところで先述した「Toto The Hero」がデビュー作であるジャコ・ヴァン・ドルマル監督による「Mr.Nobody」は観ていないのだが気になる。

movies.yahoo.co.jp

movie.maeda-y.com

 

人生の岐路において選択されなかった別の人生が主題のようで、ストーリーを参照すると「Toto The Hero」で描写された「人の一生」をさらに発展させたものと言えそうだ。「Toto」でもすでにストーリー展開の上手さは際立っていたので、評価が高いのも頷ける。これはいつか観る機会があるかも知れない。

 

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映画についてのトピックはこれで終わり。やっと離人症体験について書くことが出来る。