クンダリニー症候群

その18 離人体験について(10)

●「法悦的状態」について(続き) この状態を無条件に心地よい体験であったと回想出来ないのは、寛いだ心境と同時に離人感や体感異常がいまだ続いていたことの他に、金銭に関わる問題が露呈しはじめたからだ。 この期間は職を失っていたと先に書いたが、それ…

その17 離人体験について(9)

●夢について、続き これまでに書いたような体験を先述のように「形而上的な悪」に触れた体験とすると、一方で短期間ではあるが心身の緊張が解け軽度の恍惚状態を維持していた期間もあり(「法悦的状態」)、次にそれについて書きたいのだが先の天竜川流域で…

その15 離人体験について(7)

●天竜川流域(長野県下伊那郡の山中)で自給自足生活を営む夫妻を訪れたこと(続き) 三千代さん夫妻が二人だけで何年もかけて建てたという立派な和風家屋は山の傾斜地にある僅かな平坦地に建てられており、隣には別棟の風呂場、そして移住してきた当初住ん…

その14 離人体験について(6)

●天竜川流域(長野県下伊那郡の山中)で自給自足生活を営む夫妻を訪れたこと 身体が爆発し四散する体感を伴った夢について、その状況を書いておくことが必要であるように思うのでやや長くなるが書くことにした。 このお宅を訪ねた話は以前ツイートしたことが…

その13 離人体験について(5)

(4)の続き。 無限と永遠という観念を恐怖し、さらに発症当時からあった自己と周囲の人々や環境への既知感の喪失もあり、それらの感覚は最終的には宇宙(世界・ありとあらゆるもの)が存在することそのものへの禍々しさ、不吉さの感覚にまで発展した。宇宙…

その12 離人体験について(4)

(2)において、覚醒時と睡眠時の意識に質の差異がなくなり、就寝時においても常に意識の一部が目覚めている感覚が続いた体験について書いた。 離人症の発症からしばらくして出会った本「憑霊の人間学」(佐々木宏幹・鎌田東二共著 青弓社)に神道系の行も…

その11 離人体験について(3)

●どのような症状があったのか(続き) 語感的に違和感があるのでタイトルを「離人症体験について」から「離人体験について」に変更した。振り返るに、当時自分の身に何が起こったのかよく分からず、精神科の受診もしなかったため前例があるものかどうかも不…

その10 離人体験について(2)

●どのような症状があったのか ある日突然「外界を生きている自分」と「内部からそれを見ている自分」が分断されてしまったことについては先述した。それからどれ程経ってからだったのかは記憶にないが、そう間を空けずに体感の異常を含む様々な症状に見舞わ…

その9 離人体験について(1)

やっと本題へ。これまでもmixiやtwitterで断片的には書いてきたのだが纏まった形で記録するのはこれが初である。とはいえ20年以上も昔に発症しその後も長期に渡り続いた状態だったため既に忘れかけてしまっていることも少なくない。思い出せる範囲で記録し後…